きみの声を聞かせて
高めの背に、整えられた眉、きれいに通った鼻筋、二重の瞳、
そしてサラサラダークブラウンの短い髪。
「おい、聞いてんのか?」
目の前の男の子にそう言われてわたしは現実に引き戻された。
わたし、今……この目の前にいる人にぶつかって……。
周りを見ると、わたしの筆箱とレポート用紙が未だに廊下に転がっている。
わたしは急いでそれらを手にして
((大丈夫です!ぶつかってごめんなさい!))
と急いで書いて見せると、ぺこっと頭を下げて自分の教室に飛び込んだ。