神様修行はじめます! 其の四
一瞬だけ考えて、返事をしながら立ち上がる。
うん。セバスチャンさんの言う通りにした方がいい。
あたしがアレコレ考えるより、それが最善のはずだ。
「しま子、行くよ」
「うああ」
「里緒、オレも一緒に隠れさせてくれ」
駆け出したあたしとしま子の後を追って、浄火が駆け寄って来た。
思わず立ち止まって振り返る。
「・・・あんたも? なんで? 別に隠れる必要なんか無いでしょ?」
それどころか、どちらかといえばこいつって、長老側の人間なんだよね?
なのにお出迎えしなくてもいいわけ?
そう疑問に思うあたしに、浄火は苦い顔を見せた。
「オレ、実はけっこう苦手なんだよ。あの連中」
「苦手って・・・。だって仲良くしてんじゃん。ババと」
「信子ババは、わりと平気なんだけどな。でも他の長老たちは、どうも変なんだ」
「変って、なにが? 確かに全部が全部、変だけど。あの連中は」
「なーんか、あの連中・・・すごく気味が悪りぃんだよ」
浄火はますます顔をしかめてそう言った。
どうやら本気で、長老には近づきたくないと思っているらしい。
このまま置き去りにするのも可哀そうな気がする。
「・・・分かった。ついてきて」
あたし達は、急いで屋敷に向かって走り出した。