泣きたい夜には…~Hitomi~



「向井先生、お嬢さんに私の名前なんて……」


本気なの?


マズイでしょ?


元カノの名前なんて、


NGワードじゃん!!!!


先生だって嫌じゃないの!!!?


そう目で訴えるも先生は笑って、


「浅倉、お前とのことは香澄に全部話した」


えぇっ!!!?


嘘っ!!!!


だったら何故!!!?


「で?先生は承知したんですか?」


先生に詰め寄った。


先生は私の気迫に圧倒され、後退りした。


奥さんの気持ちを考えなさいよ!!!!


今度は平手打ちでは済まさない!


ギュッと拳を握り締めた。


奥さんは、先生を庇うように、


「浅倉先生、娘の名前をひとみにしようと言い出したのは私なんです。

知らなかったとはいえ、悟さんのことであなたを傷つけてしまいました。本当にすみませんでした。

私なんて恨まれて当然なのに、先生は娘を……ひとみを助けてくださいました。本当に感謝しています。

娘にはあなたのような素敵な女性になって欲しくてあなたと同じひとみと付けたいんです。お願いします」




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