社内恋愛なんて
 たかが浮気。


世の中にはありふれた話。


そんなことで死にたいなんて思うなんて馬鹿だと世間ではきっと思うんだろう。


世の中には男はたくさんいて、これから楽しいことがいっぱい待っている。


そう思おうとするのだけれど、生きるのが怖くなってしまった。


 優しくされても、笑顔を向けられても、心の中ではどう思っているか分からない。


皆が鬼に見えた。


鬼が住む世の中で、ただ普通に生きていくことさえ恐怖に感じる。


 そして週明けの月曜日。


ただでさえ家から出るのが怖いのに、守がいる会社に行かなければいけないことが、何よりも苦痛に感じた。


 体調が悪いという理由で休もうかと何度も考えたけれど、結局いつかは会社に行かなければいけない。


一度休んだらもう、行けなくなる気がした。


だから吐きそうなくらいしんどくても、何も食べてないフラフラの状態でも、這ってでも会社に行こう。


なんとか自分を鼓舞し、会社に向かった。
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