毒舌紳士に攻略されて
「私ね、中学生の時付き合っている人がいたの。でも、中三のクリスマスの日に振られちゃって。高校生になっても、その人のことがなかなか忘れられなくて、次の恋愛ができなかった」
今でも鮮明に覚えているよ。
中一の時同じクラスになって気になりだして。そして心臓が壊れてしまうんじゃないかってくらい、ドキドキしながら告白をした。
あの時は本当、嬉しかったな。だってまさか彼と付き合えるとは思ってもいなかったから。
「振られちゃったけど、私なりに本気だったの。中学生なりに本気の恋愛していた」
「……その人が原因なの?」
琴美の言葉に、ゆっくりと首を横に振った。
違う。彼との思い出は確かに全てがいいものではなかったけれど、今になってはいい思い出になりつつある。
初めて尽くしの恋だったから――。
「高校生になってくじでね、誰もやりたがらなかった図書委員になっちゃったの。それで週に一度、放課後当番で図書室にいたんだけど、そこで出会った人がいたの。坂井君には負けちゃうけど、かっこよくて笑顔が似合う人だった。クラスが違ったから後から知ったんだけど、勉強もできて運動もできる人で、性格もなんとなく坂井君に似ていたかもしれない」
今でも鮮明に覚えているよ。
中一の時同じクラスになって気になりだして。そして心臓が壊れてしまうんじゃないかってくらい、ドキドキしながら告白をした。
あの時は本当、嬉しかったな。だってまさか彼と付き合えるとは思ってもいなかったから。
「振られちゃったけど、私なりに本気だったの。中学生なりに本気の恋愛していた」
「……その人が原因なの?」
琴美の言葉に、ゆっくりと首を横に振った。
違う。彼との思い出は確かに全てがいいものではなかったけれど、今になってはいい思い出になりつつある。
初めて尽くしの恋だったから――。
「高校生になってくじでね、誰もやりたがらなかった図書委員になっちゃったの。それで週に一度、放課後当番で図書室にいたんだけど、そこで出会った人がいたの。坂井君には負けちゃうけど、かっこよくて笑顔が似合う人だった。クラスが違ったから後から知ったんだけど、勉強もできて運動もできる人で、性格もなんとなく坂井君に似ていたかもしれない」