毒舌紳士に攻略されて
つい先ほどまで行われていた今年最後の会議。
その後片付けは必然的に一番下っ端の私達に回ってきた。
カップを下げ、私が洗っている間、琴美は出たごみを捨てに行ってくれていた。
でもどうやら机の端にひとつだけ下げ忘れたカップがあったようだ。
カップを受け取り一緒に洗っていく。
そしてすすぎ終わったカップを琴美はひとつひとつ拭いていく。
カチャカチャとカップの音が響く中、琴美はポツリと言葉を漏らした。
「そういえばさ、今日ばかりは先輩達めぐみに仕事押し付けてきたり、陰口叩いたりしてこないね」
「……そういえば、そうかも」
ふと今日一日を思い出すものの、確かに琴美の言う通り今日ばかりはなにもされていない。
いつもだったら何かしらされてきたんだけどな。
そんな時、昨日の付箋のことを思い出した。
「あ。もしかしたらアレのおかげかも」
「アレ?」
「うん、じつは――……」
カップを洗いながらも昨日の付箋のことを琴美に話した。
「アッハハハハ!やだ、めぐみってば意外にやるじゃない!」
「さすがに腹が立っちゃってさ。……まぁ、小さな反撃だけどね」
その後片付けは必然的に一番下っ端の私達に回ってきた。
カップを下げ、私が洗っている間、琴美は出たごみを捨てに行ってくれていた。
でもどうやら机の端にひとつだけ下げ忘れたカップがあったようだ。
カップを受け取り一緒に洗っていく。
そしてすすぎ終わったカップを琴美はひとつひとつ拭いていく。
カチャカチャとカップの音が響く中、琴美はポツリと言葉を漏らした。
「そういえばさ、今日ばかりは先輩達めぐみに仕事押し付けてきたり、陰口叩いたりしてこないね」
「……そういえば、そうかも」
ふと今日一日を思い出すものの、確かに琴美の言う通り今日ばかりはなにもされていない。
いつもだったら何かしらされてきたんだけどな。
そんな時、昨日の付箋のことを思い出した。
「あ。もしかしたらアレのおかげかも」
「アレ?」
「うん、じつは――……」
カップを洗いながらも昨日の付箋のことを琴美に話した。
「アッハハハハ!やだ、めぐみってば意外にやるじゃない!」
「さすがに腹が立っちゃってさ。……まぁ、小さな反撃だけどね」