毒舌紳士に攻略されて
やっぱり……。
三十人だけの宴会にしては、広い会場だとは思っていたけど……。
「ちょっとなにそれ!どうして最初に言ってくれなかったの!?」
「いや、最初に言っちゃったらこないでしょ?琴美」
「当たり前だよ!」
健太郎君という彼氏がいる琴美にしてみれば、親睦会という名の合コンには参加するはずない。
だから言わなかったのだろう。
「それにほら!めぐみにも言っちゃったら、自動的に坂井も来ないじゃない?」
「あのねぇ……!」
隣で怒りで震える琴美を横目に、妙に納得してしまった。
だから私達には内緒にしていたのか、と。
「めぐみには悪いけど、我が社の人気ナンバーワンよ?そんな坂井が来ないってなったら盛り上がりに欠けちゃうじゃない?」
「だからって内緒にしていいわけ!?」
「まーまー、もうお金も預かっちゃったし。ここの料理もお酒も美味しいから、楽しんでいってよ。あっ、めぐみ!悪いけど今日ばかりは坂井を独占しないでね」
三十人だけの宴会にしては、広い会場だとは思っていたけど……。
「ちょっとなにそれ!どうして最初に言ってくれなかったの!?」
「いや、最初に言っちゃったらこないでしょ?琴美」
「当たり前だよ!」
健太郎君という彼氏がいる琴美にしてみれば、親睦会という名の合コンには参加するはずない。
だから言わなかったのだろう。
「それにほら!めぐみにも言っちゃったら、自動的に坂井も来ないじゃない?」
「あのねぇ……!」
隣で怒りで震える琴美を横目に、妙に納得してしまった。
だから私達には内緒にしていたのか、と。
「めぐみには悪いけど、我が社の人気ナンバーワンよ?そんな坂井が来ないってなったら盛り上がりに欠けちゃうじゃない?」
「だからって内緒にしていいわけ!?」
「まーまー、もうお金も預かっちゃったし。ここの料理もお酒も美味しいから、楽しんでいってよ。あっ、めぐみ!悪いけど今日ばかりは坂井を独占しないでね」