毒舌紳士に攻略されて
通勤は専ら雑誌を参考にOLスタイルだし、普段はラフな格好で過ごすことが多い。
「私が持っている服で、明日着ていけるようなものなんてある?」
琴美はデートに関して、いや恋愛に関しては私より遥かに先輩だ。
だって健太郎さんというラブラブな彼氏がいるし。高校時代や大学時代だって沢山の恋愛をしてきたって言っていたし。
今日、このタイミングで琴美が訪ねてきてくれて本当に良かった。
いまだにタンスの中を物色している琴美を見つめていると、いい服が見つかったようで一枚の洋服を取り出した。
「めぐみ!絶対これがいいと思う!!」
「これでいいんだよね?」
次の日の朝八時。
約束の時間は十一時だというのに、出勤の日よりも早く目が覚めてしまった。
そして昨日琴美に見立ててもらった服に袖を通したものの、これで坂井君につり合えるのかよく分からない。
「でも琴美、これでいいって言っていたしな」
琴美曰く、行き先が分からない以上キレイめパンツスタイルがいいらしい。
パンツと淡い色合いのシフォンのチュニック。髪は下ろしていくべしという言いつけを守り、今こうやって鏡の前で自分自身を見定めしているものの……坂井君がどんなイケメンスタイルで来るか分からない以上、琴美を信じないわけではないけれど不安が残る。
「私が持っている服で、明日着ていけるようなものなんてある?」
琴美はデートに関して、いや恋愛に関しては私より遥かに先輩だ。
だって健太郎さんというラブラブな彼氏がいるし。高校時代や大学時代だって沢山の恋愛をしてきたって言っていたし。
今日、このタイミングで琴美が訪ねてきてくれて本当に良かった。
いまだにタンスの中を物色している琴美を見つめていると、いい服が見つかったようで一枚の洋服を取り出した。
「めぐみ!絶対これがいいと思う!!」
「これでいいんだよね?」
次の日の朝八時。
約束の時間は十一時だというのに、出勤の日よりも早く目が覚めてしまった。
そして昨日琴美に見立ててもらった服に袖を通したものの、これで坂井君につり合えるのかよく分からない。
「でも琴美、これでいいって言っていたしな」
琴美曰く、行き先が分からない以上キレイめパンツスタイルがいいらしい。
パンツと淡い色合いのシフォンのチュニック。髪は下ろしていくべしという言いつけを守り、今こうやって鏡の前で自分自身を見定めしているものの……坂井君がどんなイケメンスタイルで来るか分からない以上、琴美を信じないわけではないけれど不安が残る。