毒舌紳士に攻略されて
それでもデートの経験値が低い私には、琴美の言葉を信じるしか道はない。
「えっと確か鞄はこれを持っていけって言っていたよね」
言いつけを守る小さな子供のように、言われた通りのコーディネートを完成していく。
そして鏡の前で自分自身を見定めなどしているうちに、時間はあっという間に過ぎており気付けば約束の三十分前だった。
「時間過ぎるの早いな」
いつもは大抵時間が過ぎるのが遅く感じるというのに、今日ばかりは早く感じて仕方ない。
「……お母さん出掛けてくれてよかった」
誰もいないリビングで息と共に漏れた言葉。
専業主婦であるお母さんは、いつも家にいるのが当たり前だ。でも今日ばかりはだいぶ前から約束していた友人と、日帰りのバスツアーへと朝早くに出掛けていったのだ。
お父さんはサービス業界に勤めているから、基本土日は出勤。
でもそのおかげでこんなにも朝早くからコーディネートに悩む姿を、見られずにすんだ。
「えっと確か鞄はこれを持っていけって言っていたよね」
言いつけを守る小さな子供のように、言われた通りのコーディネートを完成していく。
そして鏡の前で自分自身を見定めなどしているうちに、時間はあっという間に過ぎており気付けば約束の三十分前だった。
「時間過ぎるの早いな」
いつもは大抵時間が過ぎるのが遅く感じるというのに、今日ばかりは早く感じて仕方ない。
「……お母さん出掛けてくれてよかった」
誰もいないリビングで息と共に漏れた言葉。
専業主婦であるお母さんは、いつも家にいるのが当たり前だ。でも今日ばかりはだいぶ前から約束していた友人と、日帰りのバスツアーへと朝早くに出掛けていったのだ。
お父さんはサービス業界に勤めているから、基本土日は出勤。
でもそのおかげでこんなにも朝早くからコーディネートに悩む姿を、見られずにすんだ。