「幽霊なんて怖くないッ!!」
……どうしよう。
自分のことを『天才』とか言っちゃう変な人が、同じクラスだなんて……。
しかもギリギリまで幽霊の接近に気付かないとか、あり得ないんですけど……。
「……氷雨くんって、本当に何十体も幽霊を消してるの?」
「うん、余裕で殺ってる。 まぁ何回か死にかけたけどねっ」
「……」
……不安すぎる。
八峠さんは『関係無い』って言ってたけど、でも、幽霊が近づいてきたら私が教えてあげた方がいいかも……。
さすがに突然 目の前にっていうのは、ね……。
「氷雨くん、私は少し離れたところに居る霊のことを感じることが出来るんだ。
だから、もし霊が近づいてきたらすぐに教えるね」
「おぉ、マジ? それスゲー助かるっ。 いきなり目の前に来るからさぁ、結構困ってたんだ」
「まぁ、私もそんなに遠くまでは視えないんだけどね」
「でも俺よりも凄いじゃんっ。 つーことで連絡先交換しよ。 霊が近づいてきたらワンコール入れて? 俺、すぐに対応するから」
「うん」
……ということで、私と氷雨くんは出会ったその時に連絡先を交換し、学校に向かっている時も、ずっと霊のことを話していた。
『呪われた家』と、『カゲロウの血』。
呼び名は違うけれど、中身は同じ。
そんな状況下に置かれた私たちは まさに『同類』であり、苦しんできた『仲間』として、あっという間に仲良くなった。