「幽霊なんて怖くないッ!!」


……どうしよう。

自分のことを『天才』とか言っちゃう変な人が、同じクラスだなんて……。

しかもギリギリまで幽霊の接近に気付かないとか、あり得ないんですけど……。




「……氷雨くんって、本当に何十体も幽霊を消してるの?」

「うん、余裕で殺ってる。 まぁ何回か死にかけたけどねっ」

「……」




……不安すぎる。

八峠さんは『関係無い』って言ってたけど、でも、幽霊が近づいてきたら私が教えてあげた方がいいかも……。

さすがに突然 目の前にっていうのは、ね……。




「氷雨くん、私は少し離れたところに居る霊のことを感じることが出来るんだ。
だから、もし霊が近づいてきたらすぐに教えるね」

「おぉ、マジ? それスゲー助かるっ。 いきなり目の前に来るからさぁ、結構困ってたんだ」

「まぁ、私もそんなに遠くまでは視えないんだけどね」


「でも俺よりも凄いじゃんっ。 つーことで連絡先交換しよ。 霊が近づいてきたらワンコール入れて? 俺、すぐに対応するから」

「うん」




……ということで、私と氷雨くんは出会ったその時に連絡先を交換し、学校に向かっている時も、ずっと霊のことを話していた。


『呪われた家』と、『カゲロウの血』。

呼び名は違うけれど、中身は同じ。


そんな状況下に置かれた私たちは まさに『同類』であり、苦しんできた『仲間』として、あっという間に仲良くなった。


< 161 / 285 >

この作品をシェア

pagetop