強がりウサギの不器用な恋
翌日。
仕入先の会社の人と、無事に商談することができた。
笑顔で迎えてくれた男性は、片言の日本語を話すほかは、海藤さんとずっと英語で会話している。
「ワタナベさんから、メール、来た。ハナシ、終わった。」
―――― は? 何ですと?
そう告げられた片言の日本語では、事の次第がはっきりしないため、海藤さんに英語で詳しく訊いてもらえば……
要するに、社長と先に商談メールを交わしていて。
あとは私たちが現物を見て、いいと思うかどうか判断する……というかなり終盤のところまで話が進んでいるようだった。
それならば、ここには海藤さんが一人で来て、私なんて同行しなくても良かったんじゃないだろうかと思う。
実際に仕入れるいくつかの商品の現物を見せていただいた。
特に不満を感じるところもなく、色落ちや不良品も見当たらない。
というわけで、あとは納入価格と個数、納入時期を細かく決めるだけになり、仕事が滞りなく終わった。