強がりウサギの不器用な恋

そう指差されたパッケージのど真ん中には、クアラルンプールのシンボルである『ペトロナスツインタワー』の写真があった。

……うん、確かにこれならいいかも。


「じゃ、それにしましょう。」

「早っ! そんな即決でいいのか?」

「いいですよ。海藤さんが決めたなら、文句は海藤さんにいくでしょうし。」

「俺のせいにするつもりかよ。」

「もちろんです。」


子供みたいに楽しそうに笑ってる海藤さんを見ていたら、つい私も楽しくなってきてしまった。

こんなにガタイのいい彫りの深いイケメンが、こんなに買い物ではしゃぐなんて。

だけど私も誰かと買い物をして楽しいなんて、久しぶりかも。


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