強がりウサギの不器用な恋

ま、真っ昼間から襲われることはないだろうし。

……というか、元からこの男にその気はないだろうから、別に部屋に入れても平気なのだけど。


「今からプール行こうぜ。」

「……は?」


なーんか、そう言い出しそうな予感はしていたが。
やっぱり言いやがったなと思いつつ、何の話だ?という顔で思い切りとぼけてやった。

この男は、どうしてもプールで泳ぎたいらしい。


「買い物から帰ったばかりで、疲れてるでしょ?」

「大丈夫。プールでのんびりすればいい。」


うんざりだという色を顔に乗せて、首を横に振って拒否姿勢を見せるが。

この男が強引なのは出会った頃からわかっているし、それに私が今まで逆らえたことがないのも、重々わかっている。


まずい。かなりの負け戦のにおいがする。


< 139 / 404 >

この作品をシェア

pagetop