強がりウサギの不器用な恋

「汗かいたしさ、流したいじゃんか。」

「汗を流すのは、プールじゃなくてシャワーだと思いますが。」

「じゃ、一緒にプールじゃなくて、一緒にシャワーでもいいけど?
もちろん、二人とも産まれたままの姿で。」

「何でそうなるんですか!!」


鬼の形相で突っ込めば、天井を仰いで爆笑された。

からかわれただけだというのに、無駄な体力と気力を使ってしまったことに腹が立つ。



「さ、早く行くぞ。水着持って来たんだろ?
ここで泳がなかったら、何のためにプール付きのホテルにしたのかわからんだろうが。」

「そ、それは海藤さんがどうしてもって言うから、このホテルにしただけですよ! 私は泳ぐつもりは最初からないです!」

「操、往生際が悪いぞ。水着どこだ? スーツケースの中だよな?」

「わー、やめて! 勝手に開けないでくださいよ!!」


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