強がりウサギの不器用な恋
部屋の隅に置いていたスーツケースを勝手に開けようとした海藤さんと、攻防が始まる。
バカバカバカ!
何を女性の荷物を勝手に漁ろうとしてるんだ!
下着とか、見られたくないものも入ってるっていうのに!!
ドン! と体当たりをかまし、海藤さんを突き飛ばしたつもりだけれど。
体格の良い海藤さんには、押された程度で何の効力も無い。
「水着、着ないって言い張るなら……この荷物、隅から隅まで引っ掻き回すぞ?」
「ちょっと! やめてくださいってば!!
着ますよ、水着でプールに行けばいいんでしょ! だから即刻そこから手をどけて!」
私のその言葉待ちだったのか、海藤さんがニヤリと笑ってスーツケースから手を引っ込めた。