強がりウサギの不器用な恋
「わかればよろしい。
ていうか、無駄な抵抗すんなって。」
ええ。最初からこの結果がわかってればそうしてましたよ。
体力も気力も酷く無駄ですからね!
ただやっぱり、一応抵抗はするじゃないですか。
一か八か、私の抵抗が報われるかもしれないと思うと、試みますよね?
………結局、無駄に終わった負け戦だったけど。
「一旦、部屋から出てくださいよ。」
「ん。じゃあ準備出来たら俺の部屋の扉、ノックして。」
待ってるからねー、なんて。
まるで子供に優しく言うように首を傾けながら部屋を出て行くこの男を、誰か呪ってくれないだろうか。
『人を呪わば穴二つ』と言うけれど……
私はこの男を呪う為に、自分の墓穴まで掘りたくは無いのだから。
あの、悪党め。いや、悪魔め。