強がりウサギの不器用な恋

「この紐ほどいたら………どうなんの?」


悪戯にそんな質問をする男を見下ろし、私もニヤっと笑う。


「殺します。殺人事件発生です。私を人殺しにしないでくださいね。」


私の笑顔が相当不気味だったんだろう。
海藤さんのニヤニヤが、苦笑いに変わっていった。



「どうせだから泳いで来ます。暑いですし。」


こうなったら、開き直ってしまえ。
ここは外国。恥もかき捨てだ。


私は海藤さんをその場に置いてすたすたとプールへと歩きだし、ザブンと水の中に入れば、熱せられていた身体が冷やされて本当に心地よかった。


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