強がりウサギの不器用な恋
少し気分を落ち着かせよう。
さすがに朝から苛々しすぎだ。
どうせ雑用めいた仕事は溜まりっぱなしだろうし、今日は忙しくなるはずだから。
「なぁ、水着はどうしたんだよ?
飛向は絶対プールで泳ぐって言い張ってたけど、結局泳いだのか?」
大した興味もないくせに、からかいたいが為にそう訊いてくる社長が鬱陶しい。
「……泳ぎましたよ。
だって海藤さん、しつこいんだから仕方ないじゃないですか!」
「へぇ~、宮田がプールで泳ぐなんて。
付き合い長い俺ですらイメージ沸かねぇーわ。どんな水着着たんだよ?」
「………」
「…なぁ?」
「言うわけないでしょ!」