強がりウサギの不器用な恋

今日も仕事を休もうか、とも思ったが。

頑丈な身体をしている私は、仕事を病欠したことは今まで一度もなく。
それはそれで本当に心配されるのだろうなと思うと、無理やり出勤を決めた。


出勤時間ギリギリになって姿を現した私に、社長と海藤さんが驚いたように視線を送ってくる。



「いや、あの……
病院に行ったら、風邪だって言われました。
風邪って、身体がむくむんですね。」


どう見ても、むくんでいるのは瞼だけで。
自分で言ってて、苦しい言い訳だと思う。


「昨日、電話したんだぞ?」


何故出ないのだというニュアンスを込めて、社長が私に言う。



< 220 / 404 >

この作品をシェア

pagetop