強がりウサギの不器用な恋
「というかお前、ほんとに最近どうしちゃったわけ?」
二人しかいない空間をチャンスだと思ったのか、社長が至極真剣な色を含んで私に尋ねる。
「おかしいにも程がある。それは自分でも自覚あるよな?」
「……はい。」
自分でも、何でこんな風になってしまってるのかと問いたいくらいだ。
たかだか自分の好きな男が結婚するだけで。
違う女性との間に子供ができて、結婚するだけで。
……ダメだ。
何でもないことのように思おうと暗示をかけたけれど、辛さがつのっただけだった。