強がりウサギの不器用な恋

「あ……海藤さん……」


可愛らしい女性が彼の姿を見ると立ち上がり、そのまま無言でペコリとおじぎをして…。

それを見て、隣に座っていた男性も立ち上がって私たちに頭を下げた。


「あの…お知り合いですか?」


隣にいる彼にだけ聞こえるように、こっそりと小さな声で尋ねてみる。


「ああ。『 Sutera 』の池上さん。
前に、明未ちゃんがバイトしてたショップの…。」


『 Sutera 』というショップには、うちの商品を卸している。
いわゆる、お得意先様だ。

そこで明未さんがバイトを始めて、社長と再会した。


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