強がりウサギの不器用な恋
商品の配達には、大林くんたちが行くことが多いけれど。
手が足りなかったりすると、海藤さんにも行ってもらうことはある。
だから、この女性とは顔見知りなんだ。
きっと明未さんは、バイトを辞めたあともこの女性とは友人関係なのだろう。
だけど隣にいる親しそうな男性は……誰なのか。
「…シュトラールの、海藤と宮田です。」
いつの間にか、スッと二人に歩み寄って挨拶を始める海藤さんの後を追い、私も続けて頭を下げた。
「あぁ、真吾くんの会社の…。
明未の兄です。二人がいつもお世話になってます。」
その男性は、明未さんのお兄さんだった。