強がりウサギの不器用な恋

「明未さんこそ、座っててください。
さっきスーパーで、いろいろ買ってきたんですよ。
余ったら、適当に冷蔵庫に詰めときますね。」


この時既に、社長はキッチンでナシゴレン作りに取り掛かっていて。

そんな社長と私を見て、諦めたように明未さんはソファーに腰をおろした。



「出来ましたよ~。」


私が野菜を切ったりしただけのシンプルなサラダと、氷を浮かべた素麺を用意すれば、

社長も熱風を伴いながら、出来たてのナシゴレンをダイニングテーブルの上に置いた。


やっぱり夏は素麺ですよね~と、女二人で涼しげにそれを口にすると、社長がむくれてナシゴレンを口に放り込む。



「宮田、お前……話があるとか言ってたよな?」


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