強がりウサギの不器用な恋
意味深に言い放つ大林くんの言葉に、一番ダメージを受けたのは誰でもなく私だろう。
それを察知されたくなくて、目の前にあったアタリメを齧って平静を装う。
「では、トリを飾る宮田さん、お願いします!」
身を乗り出すように、大林くんと西田くんがニヤニヤしている。
こやつら………酒癖悪いな。
「わ、私は………」
社長のいるほうを、わざと見ないようにした。
目が合うと要らぬ動揺をしてしまいそうな気がして。
「穏やかで落ち着いた人が好き……。」
「ほほぅ! さらに言うと?」
「いつも沈着冷静で、静かで、私に優しくて……八方美人じゃない人。
振り回すんじゃなくて、行動する前に頭でちゃんと考えるような…大人がいい。」