メランコリック
陰惨に笑いながら、杉野が私のカーディガンとシャツを剥く。
本社勤務になってから、シャツにスカートが定番スタイルになっていた私は、暴漢からの防御は格段に薄くなっている。
ボタンがいくつか飛んだ。


「やめてください!!」


私は精一杯叫んだけれど、腹に乗られ、それほど大きな声にはならない。

あらん限りの力で圧し掛かる杉野を押し返そうとした。
しかし、元来小柄で非力な私にとって、杉野の身体は動かせるものではなかった。

ばたつかせた腕が杉野の顔に当たり、それに腹を立てた杉野が再び私を殴った。
拳骨が頬をえぐる感覚は味わったことのない恐怖だった。


「あんまり殴らせるな。顔が腫れた女にその気になれないからさ」


杉野は冷酷に言い、私の右足を持ち上げた。
ストッキングに爪を立てられ破られる。
内腿部分から裂けたストッキングの穴を広げ、杉野のガサガサした冷たい手が、下着ごしに私の下腹部に触れた。
心底ぞっとした。


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