メランコリック
「相良、どんな顔するかな。好きな女を助けたヒーローのつもりだろうに、守りきれなくてレイプされちゃうなんて。悲劇だよな」


杉野が私の下着を押しのけ、指をめり込ませようとする。何年も男性を受け入れていないその部分は硬く、下肢全体が恐怖で凍り付いていた。


「やだ!やめて!!」


「やめるかよ、バカ。レイプされた彼女に優しくできる男っていないんだぜ。絶対、男側は思うんだよ。自分の彼女に隙があったからこんなことになったって」


「離して!!」


精一杯叫ぶけれど、三度殴られ、私は意識を手放しそうになる。

ゆらめく意識の中に、相良の顔が浮かんだ。

相良は私がレイプされる動画を見たら、どうなってしまうだろう。
私のために杉野を殺しかねないんじゃなかろうか。
そんなことさせたくない。

なにより、相良に罪悪感に満ちた悲しい顔をさせたくない。
あの明朗な顔を憎しみと悔恨に染めたくない。
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