メランコリック
相良は私を迫害し続けてきた。嫌いだったし、離れたかった。

でも、今は私の小さな光だ。


凪いだ海面にひとり漂う私を、雲間から照らしてくれたひとつの光だ。


ああ、こんなことになるなら、相良のもとからもっと早く去るべきだった。


私が彼に希望を見出す前に、
相良が私のために悪意を害する前に。





……そうだ、ダメだ。

何を諦めようとしていたのだろう。
私は今、闘わなければならない。


私がこの男をどうにかすれば、相良は守れる。
相良に憎しみと悲しみを味あわせたくない。
それなら、私が動かなきゃ。

このまま身体を自由にさせてなるものか。


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