メランコリック
駿吾はまだ時々文句や嫌味を言っていたけれど、お腹が減っていたのか、おにぎりを私があげた分も含めて三つ食べると、機嫌が直った。
単純な男。
そんなところも好きだ。
約三年前、彼に好意を示され、救われ、逃げ出した私。
ひとりに戻り、身辺に整理をつけると、駿吾に会いたくてたまらなくなった。
学校に行き、バイトをし、祖父母と静かに暮らしながら、毎日駿吾のことを考えた。
どうしているだろう。
今も自由が丘にいるだろうか。
もう、新しい彼女はできただろうか。
駿吾のくれる安心から逃げたくせに、狂おしいほど彼に会いたかった。
しかし、彼に背を向けた私には、会いにいく資格なんてないように思えた。私から動いて、彼の今の生活を乱したくない。
ただ、決めていた。
もし、彼が私に会いたいと望んでくれたら、その時は勇気を出そう。
今度こそ、愛する勇気を彼に伝えよう。
三年後、私はこうして駿吾と歩いている。
駿吾がそばにいてくれる。
今はこれ以上、望むべくもない。
単純な男。
そんなところも好きだ。
約三年前、彼に好意を示され、救われ、逃げ出した私。
ひとりに戻り、身辺に整理をつけると、駿吾に会いたくてたまらなくなった。
学校に行き、バイトをし、祖父母と静かに暮らしながら、毎日駿吾のことを考えた。
どうしているだろう。
今も自由が丘にいるだろうか。
もう、新しい彼女はできただろうか。
駿吾のくれる安心から逃げたくせに、狂おしいほど彼に会いたかった。
しかし、彼に背を向けた私には、会いにいく資格なんてないように思えた。私から動いて、彼の今の生活を乱したくない。
ただ、決めていた。
もし、彼が私に会いたいと望んでくれたら、その時は勇気を出そう。
今度こそ、愛する勇気を彼に伝えよう。
三年後、私はこうして駿吾と歩いている。
駿吾がそばにいてくれる。
今はこれ以上、望むべくもない。