「お前は俺のモノ」【完結】
家を出ると、二人でよく行くラーメン屋さんに入る。
学校帰りやライブ後に来てたなあ。
席についてから、お決まりのチャーシュー味噌ラーメンと餃子を頼む。
私もチャーシューついてんのに、チャーシューを私にくれるから自分は麺だけになったりして。
なのに、笑顔で美味しいって言ってくる。
思えば、いつも葵兄は私に優しかったな。
目の前の葵兄をじっと見つめる。
私の視線に気づいた葵兄が、微笑みながら首を傾げた。
「何か俺の顔についてる?」
「あ、ううん。葵兄っていつも私に優しいなって思ってたの」
「は?優しい?」
「だって、ここに来ると必ずチャーシュー私にくれてたじゃん」
「ああ」
私の言葉に納得した様に頷く葵兄。