「お前は俺のモノ」【完結】
「あれは多恵を太らせる為だったんだって気付いてなかったのか」
「え!?」
「夜にあんな高カロリーモン食ってたら、太るだろ?」
「何それ!?優しさと思ってたのは、実は意地悪だったの!?」
「あはは。んなわけあるか。
初めてここに来た時に、お前チャーシュー美味しいって言ってたろ」
「…そうだったっけ?」
「そうそう。そんで、俺があげたらすっげえ喜んでて。
そこからあげる様になったの」
「覚えてない」
「まじで。俺の今まであげてたチャーシューを返せっ!」
「無理だ」
そう言って、二人で笑い合った。
そこに丁度、ラーメンが運ばれて来て顔を見合すと葵兄がチャーシューを私のどんぶりに乗っけた。
「どーぞ」
「どーも」
それから、またクスクスと笑い合う。
その日食べたチャーシューは、今までで一番美味しいと思った。
食べ終えた後、一度家に帰り練習に必要な道具を持つ。
それから外に出かけて練習まで時間を潰した。
スタジオには一週間振りの雅人さんと、章吾さんがいた。