「お前は俺のモノ」【完結】
それからどれだけ経っただろうか。

ガチャリと玄関から音がする。

彼が帰って来た!
逸る気持ちを抑えながら、私は彼の元へと向かう。


お迎えに来た私に彼は目を見張った。


「おかえりなさい」

「…良い子にしてたか?」

「うん」

「そうか」


そっと私の頬を撫でると、彼が微笑む。
それから、私を抱き締めると呟いた。


「あー…今すぐ抱きてえ」


その言葉に顔がかあっと熱くなった。


出かける前にあれだけ抱いたのに。


「お前、何か出してんの?誘惑するオーラとか」

「え?」

「……はあ。飯は?買って来た」

「…食べる」


すっと私から離れると、彼がリビングへと向かう。
その後に付いて行った。
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