その光を、追いかけて。
母さんに頼んで、支えてもらいながら体を起こす。
そばにある引き出しからレターセットとペンを取り出した。
食事の時に出してくるテーブル。
仁葉が来ていた頃はベッドの中に入りこんで、これで課題をしていたな。
そんなことを考えながら、テーブルを固定した。
ゆっくり手を動かして、仁葉のことを考えながら手紙をつづる。
辛いことはなかったかな。
悲しいことはなかったかな。
手紙があってよかったと思うけど、だけどそれだけじゃわかってやれないことがある。
たくさん、……たくさんある。
僕の体が自由じゃないからって気をつかっていないか、いつだってどこか不安なんだ。
そうして手紙を書いていく。
締めの言葉はいつだって同じ。
『手紙ありがとう』
そんな短い言葉じゃ伝えきれないくらい、僕は君からの手紙に救われているんだ。
だから、……だけど。
ただ、ありがとう。
────────ありがとう。