その光を、追いかけて。








ひらひらと鮮やかな葉が舞うのを、窓から見た。



風で上へ上へと揺らめいていて。

まるで、……天に昇っているみたいだ。



はっと短く息を吐いた。



ついさっき、仁葉への手紙の返事を書こうとした。

だけど。



────手が震えて、できなかった。



仁葉とのつながり。

大切なもの。



伝えたい言葉は確かにあるのに、僕が自分の手でつづることはできなくなっていたんだ。



そのことに思わず泣きそうになって、思い出す。










『僕はもう、仁葉の涙を拭ってあげられないから。だから、泣かないで』










仁葉に告げた、僕の言葉。






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