その光を、追いかけて。
*
白く染まった窓。
僕の四角い世界は温度差のせいで曇ってしまっている。
仁葉は寒がっていないかな。
ちゃんとマフラーや耳当てをして、暖かくしているだろうか。
こんな風に心配すると、仁葉はいつも嬉しいような苛立っているような複雑な表情をしていた。
ああ、だけど。
最近の君はいつだって子ども扱いだと怒っていたね。
大丈夫と繰り返すことも、病気のことは気にしないでという言葉にも。
仁葉に甘えて! って。
だけど、違うんだよ。
子どもだから言えなかったんじゃない。
君だから言えなかった。
君を想っていたから、……言えなかったんだ。