イケナイ恋事情―私の罪と彼の罠―


祥太を好きだとは思う。
明るい性格も、人懐っこい笑顔も好きだし、度を超えるお人よしな性格も、しょうがないヤツだと思いながらも嫌いじゃない。
いつもへらへら笑ってて、楽しい事が好きで……誰かを傷つける事がどうしょうもなく、嫌いで。

だから、祥太が告白してきてくれた女の子を断る時、必要のない罪悪感を持っているのは知っていた。
目の前で泣かれちゃうと、自分でできる事なら……って、少しでも傷を浅くできるならって、そんな風に思っちゃうのも。

断りきれなくて、どうしようって考えた時……〝実莉なら許してくれるかな〟みたいに思ってるんだろうなっていうのも……ずっと分かってた。

「他の子にキスしても……それが、間違った優しさだって分かってても、それでも祥太を好きだったハズなのに……。
誰にも厳しい態度取れなくて結局板挟みみたいになっちゃって、祥太自身が一番苦しくなって……。
それでも、私にごめんって必死に謝る祥太を見て、これが祥太なんだから仕方ないって、思ったのに」

眩しい笑顔を向けられる度に、いつまでも過去の事に拘って引きずってる自分に嫌気が差して。
浮気したのは祥太なのに、私が悪いみたいな気持ちにさせられてしまって……いつも、それがどうしょうもなくツラかった。

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