単純な恋。
「…俺は帰らない」


「…お墓参りぐらい行けば?」


「…父さんの墓はこっちにあるから」


話しながらもカツ丼をバクバクと食べていた。


「…お婆ちゃん…西原に会いたいんじゃないの?…ごめん。段ボールに入ってた手紙見た」


キッチンの隅に置いてあった段ボール。
西原宛にお母さんから贈り物がきていた。


レトルトのお味噌汁、カレー、お米、缶詰が段ボールいっぱいに入ってた。


その上にあった白い紙。




『透へ

元気ですか?こちらはみんな元気にしてます。
お婆ちゃんが透に会いたいっていつも言ってます。仕事、忙しいと思うけど体には気をつけてね。

母より』



便箋1枚に短い文が書かれてた。










< 55 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop