単純な恋。
ドアを開けて西原を招き入れる。


手にはバッグと紙袋。


「あっちー。冷たいもん、もらっていい?」


「麦茶でいい?」


「うん。何でもいい」


差し出した麦茶をゴクゴクと飲んでいた。


「涼しっ。クーラー、気持ちいいー」


そう言いながらTシャツをパタパタとしていた。


「着替え、置いてたよね。シャワーしてくれば?」


「もしかして、襲っちゃう、俺の事?」


冗談言って胸を隠す仕草をする西原に


「はい。はい」


軽くあしらう。





「スッキリした~」


シャワーを浴びた西原が頭をガシガシ拭きながら出てきた。


「あっ、忘れないうちに渡しておく」


紙袋から箱を取り出した。


「お土産。…クッキーかな。サブレ?
母さんが夏海にって」






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