先輩、次こそ『壁ドン』やります! 【壁ドン企画】
「京くん、わっかいし。そんなオトコノコにさ、アラサーが急に『ねえねえきょーくぅん』とかって語尾ハートマークで女出し始めたら痛いじゃん?怖ぇじゃん?……無理だよ、みっともないよ」
「俺はそういうちな先輩、見てみたいです」
「引くよ。一瞬で冷める。……でもすぐに切り替えられるワカモノと違って、あたしみたいなのはずるずる引き摺って、失恋おばけみたいなウザいのになっちゃうんだよ。つうかこういうこと言ってる時点ですでに自分ウザいし」
先輩は一度言葉を切って、感情を鎮めるように深呼吸した後。「つまりね」と言い出した。
「何が言いたいのかっていえばね。あたしはこのまま、なんとなーく、夢見心地ないい気分なままでいるのがいいんだ。一瞬の夢なんだから、変わらなくていられるなら変わらないでいたい。……オトナって、たぶんそういう生き物なんだよ。恋愛なんてしなくたっていいの」
先輩は早口気味に言い切ったあと、目の前の自販機に千円札を飲み込ませてボタンを連打した。
「だからね。……ほら、京くん。これで目を覚ましなさい」
「俺はそういうちな先輩、見てみたいです」
「引くよ。一瞬で冷める。……でもすぐに切り替えられるワカモノと違って、あたしみたいなのはずるずる引き摺って、失恋おばけみたいなウザいのになっちゃうんだよ。つうかこういうこと言ってる時点ですでに自分ウザいし」
先輩は一度言葉を切って、感情を鎮めるように深呼吸した後。「つまりね」と言い出した。
「何が言いたいのかっていえばね。あたしはこのまま、なんとなーく、夢見心地ないい気分なままでいるのがいいんだ。一瞬の夢なんだから、変わらなくていられるなら変わらないでいたい。……オトナって、たぶんそういう生き物なんだよ。恋愛なんてしなくたっていいの」
先輩は早口気味に言い切ったあと、目の前の自販機に千円札を飲み込ませてボタンを連打した。
「だからね。……ほら、京くん。これで目を覚ましなさい」