君とみた蒼空
「えっ…………できないよ……………」
もし、奈津ちゃんの言うことが嘘だったら。
奈津ちゃんの勘違いだったとしたら。
告白しても、断られるに決まってる。
奈津ちゃんは、蒼くんの口から直接聞いたのかな。
その時だった。
急に息が苦しくなって、私は歩道に倒れてしまった。
「詩音!」
舞の声が、遠く感じる。
これ………喘息の発作じゃない。
いままでに経験したことないくらい、苦しい。
次の瞬間、私は意識をなくした。