「私は貴方のモノ」【完結】


「あのキスマーク。それに、携帯突然変えたり、明らかに多恵の様子がおかしいから。
…もしも彬さんが多恵と付き合ってるなら何も言うつもりはなかった。
それなのに、彼女はいらないって昨日ハッキリ言ったよね」

「……」

「多恵で遊ぶならお願いだからやめて。
多恵はあれでいて、とっても傷付きやすいんだから」

「……で?」


想像以上に低い声が出た。



「それで、俺がタエとどうこうなるのに、どうしてお前が関係あるわけ?」

「多恵を好きじゃないなら、解放して!
私の大事な親友なの。無理矢理笑う多恵なんて見たくないよ」

「……それだけ?」

「多恵には昔から仲がいい人がいるんだから。
彬さんの入る隙なんてないんだよ」

「……ふうん。仲がいい人、ね」

「お願いだから多恵を解放…」


言葉を遮る様に、俺はガンっと思いっ切りテーブルを蹴った。


陽子は驚いて、口を噤みびくっと肩を揺らす。
目を見開き、こっちを見るが怯む事はない。

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