「私は貴方のモノ」【完結】
「…何で勝手に出て行く?」



ここで。

タエを俺のモノだって誇示してしまいたくなる。


そうすれば、お前の好きな男ってのにも知られるかもしれない。
それで絶望に打ちひしがれるタエを見るのもいい。



タエは恐怖に染まった瞳で、俺を見つめた。


小さく震えた声で、

「…ね、寝て、たから」

そう告げた。



「だから?」

「………」



寝てたから何?
だから勝手に家を出ていいってわけ?



「お前、わかってんの?
自由、ないんだけど」

「………」

「お前は俺のペット。
俺はご主人様。
勝手に主人の元から離れようとするなら、首輪つけるよ?」



きっと、そこまでしたらタエが逃げる事なんて出来ない。


……そんな執着してる自分にも笑みが零れる。


顔を俯かせたタエは唇を噛んでいた。
微かに手が震えている。
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