「私は貴方のモノ」【完結】



「座れよ」



そう言うと、タエは小さくコクンと頷き、俺の隣に座ろうとした。


……今俺の隣に来たら、抑える自信なんてない。



それとも、お前は壊れたいのか?


苛立ったまま、感情のまま。


タエを抱いて。


泣いて叫ぼうが、喚こうが、乱暴にしてもいいっていうのかよ。




「違う、お前あっち座れ」


俺は顔を背けたまま、低い声を出すとタエは暫くそこから動かなかった。


は?何で動かないわけ?


タエの方を振り向くと、呆けている。
聞こえなかったわけ?



「早く、そこどいて」


またそう言うと、タエはびくっとなりながら静かに立ち上がった。
戸惑いながらテーブルの前に座るタエ。



俺に顔を見せない様に座ったタエは、肩を震わせていた。


時折漏れる、鼻水をすする音。



「…泣いてる、のか?」



何が原因で?
俺が酷い事をしたからか?



泣いてる理由がわからず、思考を巡らせているとタエがか細い声で呟く。

< 127 / 219 >

この作品をシェア

pagetop