「私は貴方のモノ」【完結】
「座れよ」
そう言うと、タエは小さくコクンと頷き、俺の隣に座ろうとした。
……今俺の隣に来たら、抑える自信なんてない。
それとも、お前は壊れたいのか?
苛立ったまま、感情のまま。
タエを抱いて。
泣いて叫ぼうが、喚こうが、乱暴にしてもいいっていうのかよ。
「違う、お前あっち座れ」
俺は顔を背けたまま、低い声を出すとタエは暫くそこから動かなかった。
は?何で動かないわけ?
タエの方を振り向くと、呆けている。
聞こえなかったわけ?
「早く、そこどいて」
またそう言うと、タエはびくっとなりながら静かに立ち上がった。
戸惑いながらテーブルの前に座るタエ。
俺に顔を見せない様に座ったタエは、肩を震わせていた。
時折漏れる、鼻水をすする音。
「…泣いてる、のか?」
何が原因で?
俺が酷い事をしたからか?
泣いてる理由がわからず、思考を巡らせているとタエがか細い声で呟く。