「私は貴方のモノ」【完結】
俺は無言で、タエの肩に手を置き距離を空ける。
心配そうに覗きこむタエに、冷たく言い捨てた。
「お前は俺が金で買ったんだ。
ペットを捨てる様な事はしない」
俺から手放す様な事はしない。
だけど、タエが望むのなら。
様々な想いが俺の中を支配して行く。
それは、どうしようもなくタエを壊してやりたい衝動と。
狂いそうなほどの嫉妬と。
タエが欲しくて堪らない感情。
それは苛立ちと共に、俺に留まってぐちゃぐちゃに掻き回して行く。
女なんていらなかったじゃないか。
どうでもよかったじゃないか。
どうして、こんなにタエの事で取り乱してるんだ。
さっき投げ捨てた鍵を取ると、俺は玄関に向かって外に出た。
今はタエといたくなかった。
全ての劣情が俺を包んでる様な気がしたから。