「私は貴方のモノ」【完結】

「大学で会っても俺、話しかけないから」

「………」

「それじゃ」


タエは鍵とお金を握り締めて、俯くと肩を震わせている。



何を泣く必要があるんだろうか。

もう、俺に無理矢理抱かれなくていいんだ。


お前は好きな男を好きだと思っていいんだ。

諦めなくてもいいんだ。



俺がそう追い込んだのなら。

俺がまた外に出たいと思わせてやればいいんだって思った。



部屋を出た後、俺は無性に苛立って仕方なかった。


何に苛立ってるのかもわからなかった。



わかりたくもなかった。

< 140 / 219 >

この作品をシェア

pagetop