「私は貴方のモノ」【完結】
「大学で会っても俺、話しかけないから」
「………」
「それじゃ」
タエは鍵とお金を握り締めて、俯くと肩を震わせている。
何を泣く必要があるんだろうか。
もう、俺に無理矢理抱かれなくていいんだ。
お前は好きな男を好きだと思っていいんだ。
諦めなくてもいいんだ。
俺がそう追い込んだのなら。
俺がまた外に出たいと思わせてやればいいんだって思った。
部屋を出た後、俺は無性に苛立って仕方なかった。
何に苛立ってるのかもわからなかった。
わかりたくもなかった。