「私は貴方のモノ」【完結】



「隣に友達いるんでしょ?」

「別に構わねえって」

「起きたらどうするの?」

「誘ってくれば?」

「クスクス」




そんな声がして、俺は眉間の皺を更に深く刻む。
外に出るか。



そう思って、玄関に向かう最中。


ガチャリと、先に玄関が開いた。



目を見張ると、その相手を確認する。
俺の知ってる奴ではなかったが、見覚えはあった。


クラブ8で三本木と一緒にいた女だ。



「あれ?どこ行くの?」


その女は中に勝手に上がって、リビングの惨状に驚きの声を出した。



「うわあ。酷っ。つか、まさかあいつら隣でヤッてんの?」

「……」



寝室から漏れる声。
盛り上がってるみたいで。


別に人の情事なんて興味ねえし。
早い事ここを出たいわ。


そう思い、何も言わずに玄関に向かって歩き出すと女がそれを阻止した。

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