「私は貴方のモノ」【完結】
「やっぱりアキラ、ダメかな」
「何が」
「バンド練習」
「……」
じろっと睨むと、タエはうっと口を噤む。
そこに陽子が口を挟んだ。
「え。私と葵君、付き合ったから心配する必要なくない?」
「……は?」
「え?」
これにはタエも驚いたらしい。
どうやら、タエの事がきっかけで急接近した二人は付き合う様になったんだと。
それならいいよね?って顔をするタエ。
陽子も練習に行くと言って説得して来る。
……これには頷くしかない。
「はあ、仕方ねえな」
「やった!!アキラ、ありがとう!」
……そんな嬉しそうな顔が見られたなら、まあよしとするか。
「ただし、俺が必ず迎えに行くからな」
「うんっ」
「二人きりになるんじゃねえぞ?」
「うんっ」
「……」
ニッコニコしてるタエは、いい返事をしてはいるけど…聞いてるのか聞いてないのかわからない。