「私は貴方のモノ」【完結】
俺を裏切ったらどうなるかって事を、タエはわかってると思うから何もしないだろう。
ちゃんと約束も守るだろうな。
そう、タエの笑顔を見ながら思った。
それから、バンド練習に付き合ってく内に何故かタエのバンド仲間と飯に行く事もあった。
めんどくせえってあしらっても、くっついてくるあいつらなんなんだよ。本当に。
でも、俺がそうやってタエの知り合いと話しているのがタエは嬉しいみたいだった。
そんな日々が続いていた、ある日。
大学で昼を食べてる時だ。
あれからタエは手作り弁当を作ってくれていた。
どうやら、料理が楽しいらしい。
その、タエの手作り弁当を頬張っていたとこで、唐突にタエが口を開く。
「そうだ」
「…ん?」
「アキラのピアノが聞きたい」
「……は」
俺の、ピアノ?
てか、俺ピアノ弾ける事誰にも言ってないんだが。
大学仲間にも。
もちろん、タエにも。