「私は貴方のモノ」【完結】
俺はタエの手から荷物を受け取ると、車のトランクに放り投げる。
…最後かもしれねえのに、なんて荷物少ねえんだよ。
女ってのは、もっと荷物いっぱいじゃねえの?
必要最低限って感じがするわ。この荷物の量。
乗れ。とタエを見つめて訴える。
タエは急いで助手席へと回った。
……母親とタエは結局、会話をしなかった。
最低な俺は、この家を引き払う事なんて教えてやらない。
この両親は、ただの足枷でしかないから。
俺がタエを独占する為の。
だから、この場から消え去ってくれるならそれでいい。
何やらさっきからタエはそわそわしてる。
運転する俺をチラチラ見てるのだけはわかった。
……何?
めんどくせえんだけど。
眉根を寄せた時だ。