「私は貴方のモノ」【完結】

一度、家に寄って荷物を置いて来る。
それから大学構内に車を停車すると、タエに降りる様に顎で示す。


突っ立ってるタエの腰にそっと手を回すと、タエの体がビクっと反応した。
そのまま歩こうとするが、そんな俺を食い入る様に見つめるとタエは遠慮がちに尋ねて来る。


「こ、のまま行くんですか!?」

「ああ、何か不満か?」


即答してやると、タエはむぐっと言葉を噤む。
それから、諦めた様に俯いた。


俺のモノだって、見せる為に今日は一緒に来てるのに。


首元に濃かったり、薄かったりする俺の証を見て思わず口角が上がった。


あ、そうだそうだ。
忘れるとこだった。


「携帯、今日買いに行くから。とりあえず、お前の貸せ」

「…買いに行くって…?」


意味が分からないといった顔を見せるタエに、キッパリと告げる。
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