「私は貴方のモノ」【完結】


「昔の携帯は要らない。俺以外のメモリーとか要らないだろ?」

「…そんな」


言葉を失くしているようだった。
でも、タエと連絡なんて取らせない。

俺のモノ、なんだから。


友達なんて要らないだろ?



地面を見つめて呆けてるタエの顎を手でくいっと上げる。
見開く目。


「不満そうだな?」


何も言えないのか、タエはギリっと奥歯を噛み締める。
それを見て、またゆるゆると口角が上がって行く。



「それとも、好きな奴でもいたか?」

「………」


いねえって即答しねえのか。
ふうん。
好きな奴、ね?



「図星?そりゃ残念だったな。
もう、お前は俺のモンだ」



まあ、好きな奴がいようといまいと、もうどっちでもいいんだけどね。
だけど、何だろうか。


胸に何か、鉛が落ちて行く様な。
ズンと重くなった感じがした。
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